ネット物販に精通した税理士を探す方法

ネット物販もある程度の規模になると顧問税理士を雇う必要性に迫られます。仕分け件数が多く、処理が複雑で、個人で勉強しながらやるには、費用対効果が悪いからです。餅は餅屋。しかし、新興事業であるネット物販に精通している税理士というのは存在するのでしょうか?またそういった方を探すには、どのような点に注意して、どのように探したら良いのでしょうか?本稿では私の経験を元に、体験談を綴ります。

ネット物販&クラウド会計に精通した税理士

まず期待させるといけないので結論から申し上げますと、「ネット物販&クラウド会計」という組み合わせだと、精通している税理士を探すのは非常に難しいと言わざるを得ません。大抵詳しくないです。私は大丈夫です。うちの事務所は大丈夫です。と、ほぼ全員言うでしょう。MFクラウド経由で紹介されたり、MFクラウドゴールドメンバーの事務所だったりすると、もうすっかり安心しちゃうでしょう。

あ・ま・い!

スニッカーズに5Lの砂糖を1Lまで煮詰めてぶっかけたくらい甘いです。

安心してください。大抵詳しくないです。

 

ネット物販・通販という新興産業

私たちのネット物販、ネット通販という業種は、比較的新しい業種です。日進月歩でやり方も進化しており、古い事業を見ることの方が多い税理士にとっては、頭の痛い業種の一つであります。面倒な割に事業規模が小さいのです。通常我々は、私たちでも気がつかない税務のポイントに関して、顧問税理士であれば気がつき、様々な税務のアドバイスをもらう事ができると期待して顧問契約を行います。しかしこれには前提が必要です。

その前提とは、税理士がクライアントの事業に精通している事です。精通しているというのは、同業クライアントを多く抱えており、様々な問題や、ブレイクスルーポイントをクリアしてきた経験の事を指します。しかしそもそも新興産業で、数も多くないわけですから、精通する要因となる「事例」を持っていないのです。

税理士の勘違いと経営者の勘違い

税理士の勘違い

税理士は優秀な経営者と好みます。まぁ当然なんですが。「〇〇社長の頭には全ての数字が入っている」などと言われたら気持ちいいでしょう?税理士もそういう方と仕事がしたいのです。提出をお願いした資料が、実は提出されていなかった。または、社長が提出する必要があると思ってすらいなかった。とは夢には思わないでしょう。

経営者の勘違い

経営者は優秀な税理士を好みます。まぁ当然なんですが。「うちの税理士は全ての作業を、間違いなく、そつなくこなしている」そのように思いたいし、経営者仲間にもそう言いたいでしょう?経営者もそういう方と仕事がしたいのです。提出する必要がある資料で、自身が気がつかなかったとしても、数字を把握している税理士なら「必ず気がついて」その資料の提出を求めてくる。だから「問題など起こるはずがない」そう感じているし、それが優秀な税理士の仕事だと思っているでしょう。

なぜミスマッチは発生するのか?

さて、このようなミスマッチが起こる要因は何なのか?を考えてみましょう。私が思うに、それぞれが自立していない事が要因かと感じるようになりました。経営者が税理士に、税理士が経営者に依存しています。共存ではありません。私は経営者ですから、私が解決できるためにとった方法は、私自身が税務に対して理解を深める。つまり勉強する事で解決しました。つまり、現時点では「税理士からの気の利いた忠告やオファー」は「無い」と理解し、その対策を行なっています。

そもそも本来、気の利いた忠告はできるものでは無いはずなのですが、業界的にそれが出来ると宣伝するようになったのは、単純に税理士という職業が供給過多だからなのかな?と思っています。私たちは目を覚ます必要があります。

よく考えてみて下さい。税理士だって儲けたいのですから、滞りなく仕事ができる環境で、要求が少なく、工数が少ない方がいいのです。当然です。しかし、「顧問契約」という契約上、権利収入なのです。仕事が少ない方が収入が上がるのです。

問題は後から発覚するという恐怖

ここまで言っても、「税理士はプロだから」と「うちの場合は大丈夫」と信じてやまない方もいらっしゃいますでしょう。実際、今まで問題など発生したことはない。そう言うでしょう。あなたが無知で、税務調査も入っていないのであれば、「問題など発覚するはずがない」だけなのです。地雷は深いところに設置されていて気がつかないだけかもしれません。私の提案は、ただ闇雲に税理士を信用するな。という事ではなく、精査する目を持った方が良い。という事なのです。無知とは罪であり、無知の代償は思いの外大きいものです。

知っていますか?税理士の業界では保険があり、税理士のミスで発生した損害に関しては損害賠償をする必要があります。訴えられるので当然そうなります。その時のために、ほぼ全ての税理士事務所では保険に加入しています。これはミスが前提にあると言う事なのです。あなたは知らずとも、業界では当然の事です。

税理士の強みと弱み

税理士の強み

さんざん税理士を扱き下ろしましたが、本来税理士とは頭の良い職種です。試験の量が尋常ではありません。合格率も非常に倍率が高いですし、最低でも5年は必要という業界です。税理士の試験は5科目に分かれており、1年で1科目合格し、5年で5科目合格して、晴れて税理士となれれば、非常に順調であり優秀であると評価される職種なのです。

税理士の弱み

無理やり一言で言うならば、「商売が下手」という事になります。供給過多の業界ですから、顧問報酬を高くする事が難しいようです。高い収入を得ようとすると、税理士は多くのアシスタントを抱え、多くのクライアントを抱える必要に迫られます。一つの税理士事務所には一人の税理士させ在籍していれば良いですから、税理士見習いや、アシスタントを多く抱えます。これこそが税理士の弱みです。なぜなら、あなたの税務を見るのは、税理士ではなく、税理士見習いかアシスタントである可能性が高いからです。税理士が全てを見ると思いますか?税理士はそんなに暇ではないのです。

クラウド会計の強みと弱み

クラウド会計の強み

当然、自身でも気軽に税務を管理できると言う事など、宣伝内容の通りなのですが、これは税理士にとっても作業を効率化できるツールでもあるのです。つまり税理士の弱みであった大部分を解決する事が出来るようになります。銀行のトランザクションは全て自動で取り込みができ、アスクルやamazonなどの対応している機関によっては、消耗品や備品の購入すら自動で取り込め、仕分けも自動で登録する事が出来ます。freeに至っては確定まで自動で行います。そして自動取り込みですから入力ミスがありません。ネット通販事業との親和性は抜群です。仕分けルールを自身でも確認できるので、税理士の作業に間違いがないか、チェックできるのも素晴らしいことです。

 

クラウド会計の弱み

税理士はそれぞれ得意な会計ソフトがあります。当然、もっとも触れた時間が長いソフトが一番使いやすいでしょう。そして最もやっている作業が、最も得意な作業でしょう。クラウド会計でいかに効率化できても、そもそもクラウド会計ソフトを触る事がない環境で、突如、たった一社のクライアントのために習得し作業しろと言われても、事はなかなかそう簡単ではありません。ネット通販にしろ、クラウド会計にしろ、新興である事が弱みなのです。

さらに、目玉機能である、自動仕分け機能も、データベースを理解して、上流工程で正しくルールを定義できなければ、まったく役に立たないか、間違った仕分けを大量生産するだけです。そしてこの作業が、クラウド会計で最も手間のかかる作業なのです。旧態然とした運用を続ける事務所では、この作業に耐える事ができません。

逆にここさえできてしまえば、後はほとんどやる事はありません。

業界に精通しているという基準を明確にする

クラウド会計に精通しているという基準

ここは比較的簡単にわかる印象です。クラウド会計を推進する事務所では、作業の効率化が目的です。つまりこの点に関しては一致した思想を持っており、日々の業務で使うツールも私たちと似ています。Gooleドライブ、Dropbox、ChatWork、Skype、たいていのデータ共有ツールは当たり前のように使っています。しかし、税理の業界では、Dropboxですらほとんど一般的ではないのです。

その上で、利用するクラウド会計ソフト自体に精通しているかを確認する必要があるのですが、これは少しばかり自身が詳しくなる必要があると感じます。具体的に仕分けの方法や、設定の方法など、細かいところを確認してみて、作業方法を聞き出すのです。多くの場合は「クライアントに応じて」と回答するでしょうが、これは正答とは遠いと感じます。

ネット物販・通販に精通しているという基準

我々のネット物販の売上の入口がほとんど一緒だからです。amazon、楽天、Yahoo、その他にもありますが、「クライアントに応じて」と言うほど多岐にわたっているわけではありません。つまり、その事務所なりのベストプラクティスがあって然るべきであり、確立出来ていないのであれば「精通」とは遠いと言う事です。

amazonであれば、取り込みの方法は3通りあります。3通り知っているかどうかと言うもの重要な点です。知らないと言う事はやった事がないか、検証した事がないと言う事です。楽天であればもっと複雑になりますが、マルチチャネル代引きなどの問題がありますので、落とし所をどこにするかが重要な点になってきます。

まとめ

私は今の税理士には大方満足しています。理由は上記の全ての基準を満たすわけではありませんでしたが、学んでいく姿勢があり、新しいことを学習することへの拒否反応がないからです。つまり恐ろしく真面目です。それでいて、ちゃんと税理士ですから、その点でも満足はしています。以前は試験のことを知りませんでしたので、税理士見習いと真剣に話をしていたのですよ。笑えますよね。反省しています。

探すために方法は、とにかく話して見る以外に、聞いて見る以外に方法はないですが、運用の点では、税理士とのミスマッチを解消するために、自計化することをオススメします。最初のルール定義は経営者と税理士で、運用は経理スタッフが、監査は税理士が行う。こうするとチェックの体制が整い、かつルール定義に経営者が参画できます。

散々信用するなと書きましたので、げんなりされているかと思いますが、そもそも信用と信頼には作法があると思っています。大切なのは「疑い」があって初めて「信用」に繋がるのですね。疑いのない信用は、ただの「盲目」です。疑いを解消してくれるスキルがあって初めて「信じて用いる」事ができ、それが継続されて「信じて頼る」状態に変化していくのだと思います。

 

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