会社売却と反省点とか諸々

会社売却が7月に約2億で完了しました。目標に掲げたのが正確にいつだったか思い出せませんが、約2年だと思います。というか、綺麗に2年だと思います。ひたすら走り続けた、灼熱の刻。まさに今が黄金期だと感じています。

最終形の選択肢の一つ。M&A

個人が独自にブランドを発信して、プロダクトを生産し、それをマーケティングして販売していく。簡単に言えばamazonや楽天でOEMした製品を販売する事業。一つの最終形として、M&Aという選択肢があります。情報は早い方だと思っていますが、今の所、それなりにまとまった金額でM&A出来ている会社は知らないので、そこそこパイオニアかなと、素直に自慢したいと思います。

 

会社を売却したいと思う、事の発端

そもそもの発端はなんだったのか。それは複数の事業と、成長しきれない自分自身、雇いきれない従業員など複数の要因がありました。一つ大きな悩みとして、能力の低従業員に合わせて、事業の歩幅を合わせることに大きなストレスを感じていたことは事実です。私は基本的に仲良くやろうとは思っていません。事業を良くしたいだけなのです。

 

2016年の7月、マーケティングの根っこの部分に関わることは、全て自身でやることを決意し、パートや外注には(当時社員はいない)お使いのような仕事だけ、要はルーチン化された仕事だけをキッチリとやってもらうように、作業の配分をしなおしました。完全なワンマン社長で、他者に成長してもらうつもりなど毛頭なく、それで良いと開き直った瞬間です。会社の売却はこの時から考えました。

 

普通はそういうことをすると、やはりうまくいかなくて、反省し、みんなで仲良くうまくやっていけるように変化して、みんなハッピー!のようなストーリーが望まれるのでしょうが、残念ながら個人的な能力が高い私は、結果的にそのおかげでブレイクスルーしました。

 

OEM事業に専念したのですが、商品点数が絞られることで社内の作業は非常に簡素化し、3人しかいないパートも手を余す始末。しかし売り上げは倍以上に膨れ上がり、利益率はさらに膨れました。つまり順調です。従業員のことを冷たくあしらったつもりが、結果的には今の方がよっぽど従業員にとって良い環境が築けているのは不思議なものです。これは私に様々な経験と与えてくれました。

 

 

事業売却ではなく、会社売却である理由

以前に事業の売却を行なったことがあり、その時は非常に面倒臭くて後悔しました。具体的には、売上や利益のデータの根拠になるものがないことが面倒でした。金額が少なければ大したことはないかもしれませんが、金額が大きければそうはいきません。会社売却であれば、決算書で解決できますが、事業売却ではそうはいかないのです。

 

M&Aの利点の一つに「シナジー」というものがあります。シナジーの要因は様々ですが、一つ例をあげれば、二つの企業がひとつになり、リソースを一つにまとめることでコスト削減することが出来る。というような内容のものです。

 

これは逆の視点から考察すると、一つだった企業が、事業を分割して二つ以上になることで、コストが増加し、収益率が悪化することを指しています。つまりそのコストを吸収できるインフラのある企業でないと、収益率が現在よりも悪化してしまうので、事が面倒になります。

ポジティブな面で言えば、ブランド単位の事業を会社単位でくくることで、チームの方向性が明確になり、一体感が出てきます。ミッションステートメントが明確になることは、会社にとって非常に大切なことだと気が付かされました。これは事業を始める段階からそのことしか考えていない、慶応とかの坊ちゃん起業家が考えるレベルとは異なると感じています。

 

今後やるとしても、やはり会社売却を進めるでしょうし、今後も事情売却は行わないと思います。

 

 

会社を売却する事で得られる事

様々なものが得られますが、当然会社は失います。会社を失う代わりに得られるものは「経験」「金銭」「信用」「就職」そして「時間」です。就職と時間が理解しにくいかもしれません。

 

就職

基本的に売却が完了してからは、引き継ぎの期間であったり、もろもろ時間的な拘束を受けます。それと同時に、売却とは合併ですから、要は買い手の100%子会社になるということです。その期間はつまり雇われているのと同義です。

 

売却を行なったあとは、すっかりリタイア。という人生を想像される方が多いのですが、現実にはその真逆だと思います。リタイアしたいのであれば、売却ではなく、その会社に徹底的に寄生し、利益を吸い上げ、保険で貯蓄して私財を溜め込むべきかと思います。会社の利益は個人の利益と同義と考え、資産を増やすことに没頭したら良いです。

 

チームが完璧に出来上がっているなら、上記のような戦略もありかと思いますが、実際には中小企業でそこまで人材に恵まれている人がいるでしょうか?No.2を代表取締役にして、運営執行の全てを任せても差し支えないでしょうか?そうでなければ自分自身も運営執行を行なっているのでメンバーの一人です。であるならば、売却とともに買い手の会社に行く必要はあるでしょう。

 

ただ、それが100%マイナス要因でしょうか?そもそも自社を買い上げる力のある会社ですから、自社よりも大きな会社で働くチャンスは出来上がるのです。これを拘束と捉えるか、チャンスと捉えるかが、大きな考え方の違いかと思います。

 

売却は持参金付きの就職のようなものだと思います。私はヤフー・小澤氏のこの一言で、M&Aに対する考え方が変わりました。

「本当にやりたいことはなんだ?」ヤフー小澤氏が振り返る、M&Aを決断した当時

時間

金銭を得ることと時間を得ることは同義です。年間2千万円の役員報酬だとして、10年分が2億?違います。株式譲渡金額の税率は20%で、税金が約半分です。その他諸々の要因で、手取り額が変動しますが、税引後の収入で比較した場合、通常の役員報酬よりもかなり多くの税金を節約できることになります。そして一括でキャッシュで手に入ることも大きな差です。

これを元種に、新しい事業をまた起こし、新しい事業をスケールアップして売却できれば、わらしべ長者のように財を増やすことができるのでは?と考えます。

 

 

会社を売却するために必要な事

最大の争点は「利益」です。これが最も重要です。

次に、それを成すための商品、顧客、チームが重要です。ミニマムなM&Aでは、本当にこれだけだと思います。大きなM&Aでニュースになるようなものだと、サービス(商品)の先見性だったり、顧客(ブランド)だったりすると思いますが、そういうのは稀だと思います。そもそもニュースって稀な事案なので。

 

 

次に会社を売却するために改善する必要がある事

今回の最も大きな反省点としては、個人の力で大きくした会社ではありますが、同時に強いチームを作れなかったのは、やはり大きな反省点です。

 

数年間、様々なことからわかった事は、人は育てるものではなく、育つものであり、育ちやすい苗を厳選することに注力する必要がある。ということです。モチベーションを維持する仕組みや、スキルをアップさせる仕組み、改善する仕組みなど様々必要ですが、最も重要なのは、新しい人間がどんどん入ってきて雇いきれないというような、新陳代謝の仕組みが大切だと思いました。

 

クラウドワーカーの重要性

さらに、売却を前提に考えるならば、クラウドワーカーの存在は非常に重要で、固定された無期雇用の社員は諸刃の剣です。見る人や、買い手の会社の状況によって価値が変わります。よって、次回は事務所を固定の場所に設置しない法人が望ましいでしょう。「綺麗なオフィスで仕事がしたい!」のようなフワフワした人は、ちょっと私は今後の人生で関わりたくないですね。

 

それと、事務所勤務の人間が、他地方へ転勤となった場合、普通に辞めます。まぁもっともらしい理由をいろいろ付けてきますが、ハッキリ言ってどうでもよくてビジネスはファクトベースで思考する必要があります。環境が変わる。ということは、従業員レベルではストレスでしかなく、経営者のようにワクワクする事は無いようです。

 

バイアウトというのも従業員レベルではどうでもいい話で、彼らにとって重要なのは「官僚が変わる」と言う事と「経営者が多額のキャッシュを得た」と言う事の2点であり、特に後者が気分を害するようです。会社は、オーナーと従業員で全く立場が異なるものなのですが、その点は経営者でも理解できない人が多いので、彼らにそれを感情的に納得してもらうのは無理なようです。

 

関係ないですが、「納得」と言う感じは、得を納めると書いて納得なんですね。彼らは得してないですから(いや実際には大きな会社に吸収されてるんだから得してますけど)それに社長はキャッシュ得てますから相対的に損している気持ちになるんでしょうかね。まぁ納得はできないんだなと。

 

従って、バイアウトを目標に考えるのならば、作業のリソースは出来る限りアウトソースではなく、全てアウトソース。従業員ではなく、SOHOの外注先を複数抱えるという状況を作り、WEB上で完結する仕組みを構築した方が、バイアウト後の引き継ぎはスムーズになります。

まとめ

ということで、目標にしてから2年間で売却。という人生の目標はひとまず達成できました。当時は3000万、1年で1億、3年で3億、という目標でしたから、2年で2億なら、まんざらでもないですね。もうちょっと育てれば、もっと大きくできたのですが、こういうのは時の運というか、「機」が大切だと思っています。

 

今後は2年間、買い手の会社をお手伝いすることになっていますので、買い手の会社が投資の回収を1年くらいできるように、様々な方面で尽力する限りです。ブランドが彼らの手に渡り、今後どのように飛躍できるか?というのも楽しみではあります。

 

彼らはチームが強いですから、私はそれを学び、今後に生かし、さらに大きなプロジェクトを作れたら、人生楽しいなと思っています。

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